アグリアクションレポートVol.26 JAきたみらい 越冬ネギ
続・春を待つ
前回に引き続き春を待つコラムを・・・
買い物袋から飛び出す越冬ネギが、なんだか愛おしい。
先日、札幌の野菜売り場で道内産の越冬ネギを手に取りました。

帰り道、袋の口からひょいと顔を出すネギを見ながら、
冬を越えてきたこの一本に、春へつながる力強さを感じずにはいられませんでした。
売り場の方に話を伺うと、「今は越冬ネギと春ネギがちょうど入れ替わる時期なんですよ」と教えてくれました。
現在販売されているネギは、雪の下で冬を越した「越冬ネギ」と、春に向かって育つ「春ネギ」がちょうど入れ替わる季節を迎えているそうです。
越冬ネギは厳しい寒さの中でゆっくり育つため、甘みがぐっと増すのが特徴です。
寒さに耐える過程で糖分が蓄えられ、火を通すととろりとやわらかく、ネギ本来の旨みが広がります。
一方で、春に向かって伸びてくるネギは、みずみずしく爽やかな香りが魅力です。
しゃきっとした食感と軽やかな辛みがあり、刻んで薬味にすると料理の味を引き立ててくれます。
みずみずしいフレッシュなネギからも、春の訪れを感じることができます。
同じネギでも、季節によって味わいの個性が少しずつ違うのが面白いところです。
北海道では、渡島の七飯町や北斗市、十勝の音更町、空知の南幌町や長沼町などでネギが多く生産されており、それぞれの地域の気候を生かした栽培が行われております。
ネギ特有の香り成分には、食欲を引き立てる働きがあるとされ、昔から日々の食卓に親しまれてきました。

さて、家に帰った私はさっそく越冬ネギを焼いてみました。
フライパンでじっくり火を通すだけのシンプルな調理ですが、焼き目がつくにつれて甘い香りが立ち上がります。ほんの少しの塩かお醤油で。

ひと口食べると、外は香ばしく中はとろり。
冬を越えたネギの甘みがじんわりと広がりビールが進みました。

くぅぅぅーーボッサボサの日常を不意に娘にパチリされました。
北海道の食卓に欠かせないネギ。
鍋や味噌汁、薬味として「日常」的に使われる身近な野菜ということでこちらの写真を添えて。
この時期のネギには「冬の頑張りと春の訪れ」
その両方の季節が詰まっていることをぜひ知ってくださいね。
