アグリアクションレポートVol.5 JAグループ北海道を応援するサポーター「子ども食堂コッコロの台所」
今日ご紹介するのは、
札幌市西区にある「子ども食堂コッコロの台所」さん
任意団体マザーライフサポートが運営している子供食堂です。
JAグループ北海道では、
食材を支援したり、ボランティアに行ったりなど
日頃から様々な関わりを持たせていただいております。
今回は、任意団体マザーライフサポートの代表
笠井このみさんにお話を伺いました。
▲笠井このみさん
【子育て中に目の当たりにした「親子の社会問題」が団体を立ち上げるきっかけに】
このみさんは、現在中学2年生のお子様がいるシングルマザー
子育て中に
貧困・ヤングケアラー・不登校など
様々な親子の社会問題を目の当たりにしてきたそう。
その事から親子の支援をしたいと思い
このみさんのお子様に手がかからなくなったタイミングで
2021年12月に任意団体マザーライフサポートを立ち上げました。
【子ども食堂を始めるまで】
子育て中に貧困・ヤングケアラー・不登校などの
問題を抱えている子供達がいる現状を受けて
そういった子供たちが安心できる居場所を探し始めた。
しかし、当時の札幌市では見つけることができず、
あったとしても親の承諾書が必要なところしかなく、
子供だけで行ける場所を見つけることができなかった。
どうにかできないかと考えていた時に、
数年前に放送されていたある番組のことを思い出した。
それは
日本で子ども食堂を初めて開始した
近藤博子さんの子ども食堂のドキュメンタリー番組
近藤さんの人情を大事にしている人柄が
印象に深く残っていた。
そんなことを思い出し
子ども食堂なら
子供だけで来ることもできるし
親子の支援もできる!と
2022年4月札幌市西区に
食事・テイクアウトのお弁当・フードパントリー・学習支援を取り入れた
「子ども食堂コッコロの台所」をオープンした
子供は予約なしで利用することができ、
テイクアウト用のお弁当は働いているお母さん向けに用意している。
親子60名、スタッフ10名の合計70名ほどが、毎月第三木曜日に集まっている。
▲スタッフの皆さん
▲セルフサービス形式
【子ども食堂をやっていて楽しいこと、課題】
小学生だった子が中学校の制服やジャージで来てくれると
子供の成長がなんだか親戚のおばちゃんの様にうれしいし、感慨深い。
今、子ども食堂はかなり広まっていると思うので子供だけでも気軽に
来られる場所と思ってもらえると嬉しい。
また課題としては
食材や、人員が足りないこと。
特に食材に関しては
加工品やお菓子などはあるが、
肉などの生もの、賞味期限が短いもの
料理に使える食料品は足りないのが現状
会場・食材・人があれば、安定して運営していけるので
これらの支援をしていただける方が今後増えてくれるとありがたいなと思います。
また子ども食堂を本当に必要としている親子、子どもに来ていただくには
まずは食堂自体の認知が必要不可欠ですし、
誰でも気軽に来られる場所であるというイメージに変えていかなければなりません。
▲テイクアウト用のお弁当。お仕事帰りのお母さんや家族のお弁当となる。
【JAグループ北海道とのかかわり、思い】
JAには立ち上げ当初から毎月、
食材にかかる経費を助成していただいており、
必要な食材を選ぶことができ
大変助かります。
子ども食堂の存在を知ってもらって
「子ども食堂が必要な人」に来てもらいたい
という願いを叶えるための啓発活動を
JAを通してやらせていただいています。
例えば
JAの感謝祭イベントに参加させていただいて
チラシを配布したり、
ステージで子供食堂についてトークさせてもらったり
食材以外の支援もさせていただいており助かっています。
私たちのような小さな団体にはやれることに限りがあるが、
JAと繋がることでもっと多くの人に子ども食堂を広められたり
できる支援が増えるので感謝しています。
【意識している国消国産】
うちの子ども食堂はなるべく国産・低添加物を心掛けていてそれは
やはり安心・安全だからです。北海道産のお米、野菜やお肉を使うようにしています。
【北海道農業に期待すること】
安全安心な食をいつも食卓に届けていただくことを期待していますし、私たちも国消国産を意識
して応援していきたいと思います。
▲JA職員と遊んでいる様子
【すべての子どもたちへ、ココロとカラダに栄養を】
このみさん自身、子育て中、生活に苦労した経験があり
子供が不幸になることが見ていられない
子供には笑っていてほしいと話す。
生活が苦しくても、それを隠して子育てしないといけない
という責任感が親にはある。
子供が壊れないようにするには
親が元気である必要があるので、
今後も本当に困っている「親子」へ
手を差し伸べられる活動に力を入れていきたい
と話す。
このみさんに1時間近く話を伺って、
今の子育ての現状を目の当たりにして
こうした活動は誰でもできることじゃないと思ったし
このみさんの、子どもやその親に対する深い思いを伺うことができて
私には何ができるかなと改めて考えさせられた時間でした。
ボランティアで歌いにいくとかどうなのかな?笑
「子ども食堂コッコロの台所」では
子ども食堂開催と一緒にフードパントリーも行っています。
※フードパントリーとは
(企業さんや一般の方、まだ食べられるけど
うちでは食べないものを持ってきてもらい、
困窮している親子に支援する取り組みのこと)
▲フードパントリーの様子
こども食堂コロッコの台所
開催日:毎月第三木曜日
場所:西野地区センター
札幌市西区西野4条2丁目8-30
手稲東小学校向かい
駐車場あり(48台分)
Instagram:@mother_life_support
※アレルギー対応はしておりません
※メニューや提供できる数は毎回変わります
※管理栄養士監修レシピ
【料金】
保護者500円
中高生300円
小学生以下100円
その他大人:600円
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